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全国大会 最終日

午後になり風向が変る頃、上昇気流が卓越しはじめ滞空する機体が出ました。
しかし、理科大チームが発航する前に最終発航の時間になってしまったために、ポイントを獲得することはできませんでした。

政所選手のコメント
「午前中は条件が渋かったものの、風が北から南へ変わり始めると同時に条件が上がり始め、多数の選手が得点しました。
私は、発航順に恵まれず、条件が上がり始めてしばらく経ち、低高度のサーマルはほとんど消えて、それより上は上がっているという時間に離陸することになり、得点どころか高度をゲインすることなく場周せざるを得ませんでした。
結局、今大会私は得点を獲得することができず、順位もつきませんでした。

今大会は不運が続きました。
競技は8日中4日ありましたが、3周するチャンスは十分にありましたし、実際に東海6は3周しました。
最初のチャンスはDAY2。750mほどまで上がり、その時点で最も高い高度に私はいました。もう少し高度を稼がなければ旋回点(千代田)に到達することは難しかったのですが、それ以上高度を稼げる見込みがなかったのと、旋回点手前に良さそうな積雲があったので、旋回点へ向かうことにしました。積雲の下に到達したとき には670mぐらいあったと思うのですが、サーチしてもプラスは無く、せっかく旋回点の500m手前まで来たのに引き返すことになってしまいました。再びプラスがあるエリアに戻ると、慶応ディスカスと東海6が1000mまで上昇しており、彼らは旋回点をクリアしました。上がりなおそうとしてもトップが600mのサーマルばかりで旋回点 に行けず、結局着陸してしまいました。
次のチャンスはDAY6。東海6に続いて私は離陸しました。東海6が700~800m、私が600mまで上がっていて、東海6は旋回点へ伸ばし始め、私はまだサーマルの中にいたのでもう少し高度を稼いでから旋回点へ向かおうと思っていたところ、滑空場付近が急に沈下だらけになり、私を含め周辺の機体は着陸し、旋回点に向かってい た機体は周回しました。
最後のチャンスは最終日でしたが、前述の通りでした。

不運だったと書きましたが、自分では実力不足も重なってこのような結果になったんだろうと感じています。
優勝した星野さんは渋い状況で離陸しても粘って、条件が上がってくるのを待つフライトができていて尊敬しました。ですが、それはディスカスという足のある機体で広範囲を探せるからこそでもあると思います。その点ではka6よりも簡単だと思います。
ka6で星野さんのようなフライトをするには、中途半端な実力では不可能だと思いました。それには大気の動きを正確に読んで、サーマルにすぐ飛びこみ、効率の良いサーマリングをすることが要求されます。また、旋回点へ向かうかどうかという判断ももっとシビアにしなければなりません。これが来年全国で優勝するため には完全に身につけなければならないことだと思いました。

最後になりましたが、今回応援してくださったOB・OGの皆様、クルーとして一緒に戦ってくれたみんなには感謝しています。ありがとうございました。
今大会は皆様の期待通りの結果を残せませんでしたが、1年かけて腕を磨き、来年の全国大会では、運に左右されないで実力を見せつけれるようなフライトをして優勝したいと思います。
これからも、応援とご指導をよろしくお願いします。

長文失礼いたしました。
理科大6パイロット  政所隼人


クルーから
「七日間の競技日程の中で、実際にフライトができたのは実に四日。内、終日フライトができたのはわずかに一日という、過酷な気象条件で各選手はフラストレーションが溜まっていたと思われます。
見つけた上昇気流は逃がさんとばかりに場周コース(着陸間近の機体が通る空域で、常に開けておかないといけない)近くで旋回してしまうといった場面も見られる中、政所選手は冷静な判断で危なげの無いフライトをしていました。
自分が大会に出るようになったときの見本として目に焼き付けさせていただきました。
良い勉強になりました。
1年広井

by tus-2473 | 2010-03-16 15:05 | その他
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